夏のバレエコンクール後記
たくさんの思い出と共に夏が終わろうとしています。
(体育祭の練習が始まればもういよいよ秋!の気配?)
みなさん!振り返ってどんな夏休みでしたか?
めいっぱい遊んだ人。
家の手伝いに励んだ人。
習い事をがんばった人。
勉強に打ち込んだ人。
それぞれに充実していたことでしょう。
FRAISは今年の夏も
バレエコンクールに挑戦しました。
ジャパングランプリ(埼玉)に5名、そして
バレエコンペテション21(名古屋)に6名。
「箱の中で順番に踊る」
たったそれだけのことなのですが
実に凝縮されたドラマ
がありますね。
コンクールを受ける人。
支援する親。
指導する先生。
応援し励ましてくれる友達。
ライバル。
コンクールを主催する人。
審査員。
立場が違うと感じ方考え方も
それぞれ異なります。
みんなが同じ方向を向いているわけではないので
人間模様と感情が複雑に絡み合いますが
だからこそ成長することができる場でもあるのだと思う。
出演者にとって思うような結果が出たら嬉しいけれど
そうでなかったら
今まで必死で頑張ってきたこと全てがつらくなってしまう
こともあるかもしれない。
ザラザラとした気持ちを水面下で消化しつつ
自分とどう向き合えるか?
そこからどう次につなげていけるか?
なんだと思う、結局は。
今回コンクールに挑戦したFRAISの11名は
そんなことをちゃんと理解していたように思う。
すごく大人だよね。
「ジャパングランプリ」ワークショップより↓↓
ボリショイバレエ団ソリスト
岩田守弘さんのオフィシャルブログより
あるコンクールの審査をされたときのことを書かれた
興味深い内容がありましたのでご紹介します↓↓
今回のコンクールでの経験は、
僕にとって大変に意義深いものだった。
まず第一に出場者達の意気込み、
そしてエネルギーは僕にとって新鮮で気持ちが良かった。
そして、それにもまして興味深かったのは
審査の後の協議だった。
審査員の方々の採点の説明は、自分の考えだけにとどまらず
先代から受け継がれた事(振り付け者の要求や
音楽のとり方などなど)をもとに具体的に説明が行われる。
これを聞けただけでも価値があったと思う。
僕にとって、審査員としてこの場にいられた事は、
人生でのひとつのステップだったと思う。
どのようにしてコンクールが成り立っているのか、
どのように採点をするのか、
バレエがどうあるべきか、
出場者の出来をただを採点するだけではなく
彼らの将来に希望を持って、バレエ界の為に対しても評価をする。
しかし、何人もの審査員が真剣になって協議しているのに
ダンサーの価値以下の結果が出てしまった場合もある。
「コンクールの結果なんて一時期のことなんだから気にしないで。」
と言いたいが、僕自身何回も予選落ちしているので
皆の気持ちが痛いほど良く分かる。
コンクールが無事終わってほっとしているのは事実。
良い結果が出て、良い経験が出来、とても勉強になった。
でも、本当のことを言うと、僕の気持ちは落ち込んでいる。
良いダンサーをしっかり評価できなかった。
今となってはもうどうする事も出来ないけれど、
彼女達がこの壁を乗り越え、更に成長してくれる事を心から祈ります。
暗い話になってすみません。
正直言って、本当に辛いです。
岩田守弘さんご自身、苦労してダンサーになった方なので
懐の深さ、にじみ出る優しさを感じます。
「バレエの真髄」で岩田さんのダンス(バレエ)を拝見したときにも
それをビンビン感じました。
彼を見ているだけで心があったかーくなったのです。
きっとバレエを離れたとき、舞台の上にいないときでも
素敵なお人柄なんでしょうねえ、きっと。
今回、HINAがジャパングランプリという大舞台で
5位の2位という好成績を残しました。
DVDで予選本選のHINAの演技を見させてもらいました。
ノーミスでイキイキと踊る彼女の勝負強さと
これまでの努力、そして「バレエが大好き」という気持ちを
全て出し切ったすばらしい演技でした。
いくら好きなことでも「極めていこう」とする過程では
たのしいことよりも、どちらかというと
大変なことやつらいことの方が多いのかもしれません。
「芸術」は上を目指せば目指すだけ
将来への不安が大きくなるのも事実。
それでも、夢に向かって頑張れているうちは
幸せなのかもしれません。
ひとつのことに打ち込むということは
自分を深く見つめることだと思います。
コンクール云々関係なく。
それは普段のお稽古から。
優れたダンサーが人間的にも優れているように、
FRAISの子供たちにもそうなって欲しいし
そうなっていけると信じてるのです。
そしてこれからどんな道に進もうとも
バレエを頑張ってきてよかった、と思ってもらえたら、
いちばんうれしいかな。
ひとつの挑戦が終るたび
多くのことを感じ、学び
そして原点に戻るのです。
≪FROM HINA≫
コンクールに向けて熱心に
たくさんのことを教えてくださり、
そして、ジャパングランプリのときは、
直前まで色々とお世話していただき
ありがとうございました。
1年前のコンクールで、指摘の多かった
「下肢の開き」に気を付けながら
ずっとレッスンしてきました。
今回は「下肢の開き」をチェックしていた審査員は
一人だけでした。
美里先生が普段のレッスンでも、
いつも気をつけるように
指導して下さったおかげです。
あきらめないで
努力してきて
よかったです。
中学生になって塾の回数が増え、
バレエのレッスンを減らさなくてはならないことが
つらかったです。
本当はもっとバレエに行きたいです。
でも、
勉強も頑張りたい・・・
悩むときもありました。
お母さんから
「来年は公演と発表会があるから
コンクールはお休みしようか?」
と言われました。
でも、来年もジャパングランプリに挑戦したいです。
今度は表彰式で舞台に上がりたいです。
そのためにももっともっと努力します。
今回のコンクールでも、
フレイスの方にたくさん応援していただきました。
とても心強かったです。
フレイスの仲間は私にとって大切な存在です。
これからもみんなと仲良くレッスンに励みたいです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
これからも南のお陽さまであり続けられるように
明るく!元気に踊っていきたいです。
by frais8
| 2010-09-03 01:42
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